佐々部くん

 

 
 
 
 
 
 

『 スキャナー 〜記憶のカケラをよむ男 』

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正直、
 
 
 
 
ナメてました。
 
 
 
 
 
昨年の夏にわたしが京都旅行してたときの深夜3時くらいにこのお知らせが舞い込んできて、友達がやっと眠った明け方にコンンビに走ったのが記憶に新しい。
 
刑事役かぁ… しかもまたエリート… やすくんエリート…
 
演技のお仕事はほんとうにうれしいけど、「なるようになるさ。」の昇くん的な配置でそんなに幅の効いたものじゃないんだろうなぁ…
 
と思っていました。
 
 
 
 
 
1度目に拝見したのは東京での完成披露試写会。
 
 
「安田です!ってなんやねん…かわいいやんけ…なんやねん…すきや…メッシュ似合っとるで…」
 
 
当人に夢中で映画は二の次
 
いざ上映がはじまれば、カット割りとか構成のほうが気になっちゃってこまった
 
 
 
 
 
 
……
 
でてこうへんな…
 
三番目に名前ある割に佐々部くんでてこうへんやないか……
 
 
と思っていたら、
 
キターーーーーーーーおぼっちゃまキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
男の人のスーツっていうか黒って色すごく魅力的な色で
あーかっこいい安田章大さんかっこいいかっこいいかっこいい
脳が安田章大さんかっこいいにシフトチェンンジ。
 
そんな感じで、犯人は忍ちゃんなんだろうな〜でも仙谷さん(萬斎さん)の読み取った思念にでてきた髪の長い女(犯人)の手なんか男っぽい?
そういや最初の自転車のミラーに映ったのもなんか怪しい?気のせい?
もしかしてやすくん?   ハハハないない。
なんて軽い感じで観てた。多少ごつくても犯人は女である。そう白いワンピースを纏った女。
 
 
後半に差し掛かってくるとちょこちょこ出てくる佐々部くん。
主人公2人が警視庁の人間でもないのにありがてぇ…の一心でした。
仙谷さんとの2人のシーンもなかなか見ごたえあって。そして、
 
 
 
 
ながれに流れ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
エッ
 
 
 
?????????????????????????????
 
 
 
 
佐々部くん??????
 
 
 
まさk
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう、犯人は佐々部くんです。
 
 
妹の復讐のために。
愛する妹に扮装して連続殺人をおこなっていました。
 
 
(妹さんは元々体が弱く外にでてはいけないと佐々部くんと固く約束していた。そんなある日、彼らのお家の前の草原で音楽学校の合宿でやってきいた子供たちがボール遊びをしていた。妹さんはその子供たちとあそび、明日ボールを子供たちがまた取りに来るのだと約束していたのだけれど、約束の日はあいにくの雨で、それでもかまわず彼女は雨の中家をとびだし子供たちのホテルまで駆けてしまう。彼女はもともと病気で身体が弱かったのに、無心で。それが影響して?妹さんは死んでしまいます。
佐々部くんは4人の子供たちが妹を殺したと。妹が死に至った原因であると思い、復讐にでます。)
 
 
 
佐々部くんが警視庁幹部の息子なのは妹の死後、両親に虐待にあい、養子に貰われたから。だから苗字も佐々部。
 
 
 
最後のターゲットを追い詰め殺そうとする佐々部くんは実に愛に狂気的。
白いワンピースに身を包み、ロングヘアのウイッグを被り、ナイフを握り、女のひとの言葉使いで迫る画は言葉にならない。
 
 
 
「あそぼうよ。わたしまってたのに。なんでこなかったの?わすれてたの?」
 
 
( オタクが求めがちな狂気的犯人像……! )
 
 
さぁ殺すぞってなった時にジャストミートなタイミングで仙谷さん丸山さんが入ってくるんですよね、惜しい。
押さえつけられてもなお、佐々部くんは反撃してその優美なスカートに隠れていたホルダーから拳銃を。あの瞬間美。
 
殺害手段は撲殺射殺視察(オンパレードかよ)
亜美ちゃんを殺そうとするお顔の狂気的さ!美!
 
 
 
… でもほんとうに佐々部くんは狂気的な殺人鬼なのだろうか?
 
 
 
自分がすこし目を離したことで死んでしまった妹
自分のせいとは言い難いけれど、どこか責任感を負った彼。
表情と行動は狂気的なものだったとしても、
 
彼の中にあるのは 愛情 と 哀愁 。
 
最後に彼は自害しちゃうわけだけれど(持っていた拳銃で自ら)
 
上司の刑事が銃をわたせ!なんて言い出したときにはもうこりゃダメだと思いましたね。(また)死ぬ。
佐々部くんの最後も悲しかったけれど境遇も容姿もすべて含めてなんだか最後すら美しくって。
(小早川くんのときは観ていられなかった)
 
 
 
という、なんともサイコパスとは言えない儚い彼の愛憎の物語。
 
 
 
 
 
 
正直な感想、
やすくんが犯人役だなんて思いもしなかった。
監督がやすくんのことめっちゃ褒めてた理由もコレか〜ってかんじ
 
素人なわたしが言えることじゃないけれどまた演技うまくなったなぁ。
さいきん日常からそうだけれど実に表情豊か。
やすくんにとっても安田担にとっても実に美味しい役でした。
今まででわたしは1番好きな役かもしれない。
佐々部くんにあんなに愛されている妹が純粋に羨ましかったし、わたしも彼に殺されたかった。
 
 
 
でも、試写終わり吐きそうだしたマジで。
作品は素晴らしく美しかったけれど生半可な気持ちで観るべきものではなかったし、
作品よりもやすくんに会える喜びが肥大しすぎて自分を恥じた。
 
己が望んでいたことが現実化されると喜びと共に怖くなる。なんか怖い。
 
 
 
 
 
 
 
舞台もすきだけど映画ってまた特別な気持ちになりますね。
エンドロールに 安田章大 の4文字が並ぶ現実。
享受できる情報が 安田章大 の4文字しかない世界美しい。
 
安田くんを佐々部くんとして起用してくださいました方々には感謝の意しかありません。
 
 
 はやくDVDでないかな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

小早川くんとしょうたくん

 

「フラジャイル」5話。

  

わたしは安田くんのファンを十何年してきましたが、死ぬ役は初見です。

全安田担の初体験です(たぶん)。

 

安田くんが演じられた小早川洋行くんは、末期ガンを患っており、余命は1年と宣告され。また家族も恋人も友達もいない、彼自身 余命1年は長すぎるとも感じている。

後悔することといえば作曲がしたくて音大に行きたかったけれど、お金がなくて諦め保育士さんになった。

そんな彼の経歴。

 

 

わたしはフラジャイルという作品を第4回目しか観てないのですが、その回は重要人物が物語のカット大半を占めるような構成じゃないし、かつその人物がその後どうなったのかハッキリとは描いていなかった。だからこそ小早川くんも余命1年と宣告されながらも、生きることに執着のないように見える彼が少しでも生きたいと願い、行動していくなんて風にもっていってもおかしくはない。ハッキリいえばじたんの死ぬ姿を見ずに済むかもしれないと4話を見て思いました。

 

ところがどっこい

 

 

 

 

小早川くんは病とは関係のない最後を迎えてしまうことになるわけで。

 

 

演じてるんだけど、また彼の温和な喋り方・表情などが安田くんそのものを香らせたりとかして。

最初の保育園でのシーンで彼の教え子さんのお名前が「しょうたくん」だったことにはオイって反応しちゃいましたけれど、そのあとはただずっと真顔でもし自分が脚本をかくのならばどんな最後を迎えるのか幾つもパターン考えながら観てました。

 

そんなこんなしていたらラストシーン。

教え子を助けた代わりに自分が消えてしまうと。

人間だれしもそういう場面に出くわしてしまったのならば本能的に動いてしまうのかもしれないけれど、小早川くんらしいし安田くんらしいなと。

 

最後を迎えるパターンとして結構ベタな展開だし、こういうこともあるのかななんてうっすら考えていても、いざ目の前で繰り広げられると涙も流さず頭フリーズしちゃってじたんが地面に倒れて頭から血を流している画はトラウマになりそうな程ショッキングなもんですね。これはドラマの1作品でフィクションの世界のなかのひとをただ演じているだけなのに終わってからひとりでこんなに泣くと思ってなかった。

それに小早川くんが頻出するまでアングルとカット回しのこと気にしながらドラマ見る余裕とかあったのに、それだけ自分にとって大きな存在が関わると職業とかとっぱらってまた別次元からモノ見がちだよなぁ。

 

そんなこんなで、ドラマ見終えたら

あした、いまこの世界から安田くんがいなくなったらどうしようって考えちゃったりとかして。闇と病と闇ですね。

安田担って激重 or チャラい(ふわふわ)に大きく分類できんじゃないかとわたしはおもうんですけどわたしは完全前者ですね。激重のヤンデレ好きです。早速発揮しちゃいました。

 

そんな激重なわたしも年取れば取るほど財力もつけれて、それに比例するようにまた彼に依存しちゃって。

そんなわたしが愛しちゃった彼も去年のツアーのパンフレットで「死ぬまでアイドル」すると仰られたので、わたしは少しでも財力をつけて、入る現場1回1回がこれで最後と思いながら生きていくしかないですよね。それしかない。

永遠なんて存在しない、死より先に終わりはくるってひとが五万といようがわたしはじたんの言葉だけを信じてこれからも凛と生きていきます。

 

彼におもうことはたくさんあってもやっぱり元気に幸せに生きていてくれることが、わたしの1番のしあわせなので、小早川くんが作曲したかったようにわたしは死ぬまでになにかひとつ安田くんのためになることをしたいなぁって思いましたとさ。